4月に迫った消費税の増税を前に、インテリアアイテムの買い替えを検討している人が増えているという。  
 
洋服と同じく、室内装飾の色柄にも流行がある。「フェミニンな雰囲気のファッションがはやると、同じようなテイストのレースカーテンが売れるといったように、ファッションの流行がインテリアに与える影響は大きい」と語るのは、全国に85店舗を展開するインテリア専門店、カーテン・じゅうたん王国の小泉礼子トレーニングマネージャー。最近のインテリアの人気傾向について聞いてみた。
「最も人気が高いのはオフホワイトやブラウン、モスグリーンなどのアースカラーを使ったナチュラルなテイストのインテリア。 土や木など自然の色に近い色づかいは、温かみがあり、安心感があるとよく言われます」  

 同社でも、オフホワイトの地にグリーンの葉の柄をあしらったカーテンがよく売れているという。こうしたナチュラルテイストは主に女性に人気なのだが、面白いのは花柄やパステルカラーなど、女性的なイメージのカーテンを選ぶ男性が意外に多いそうだ。  男女を問わず、求めるテイストは違ってもインテリアに安らぎ、くつろぎ感を求める人が増えていると言えそうだ。
「その一方で、幾何学模様やシンプルな無地など、スタイリッシュでシャープな雰囲気のモダンテイストも以前から根強い人気です」   

 モダンとナチュラル、この2つが今のインテリアのキーワードだという。そうした中で、ここ数年で人気が高まっているのが北欧テイストのインテリアだ。北欧テイストの特徴とは? 「カーテンやカーペットなどの場合、木や花、葉など自然のモチーフが多いのですが、柄が大きめで大胆なデザインが特徴。柔らかさや温かみを感じさせながらもスタイリッシュで、どんな家具にも意外と合わせやすいのです」  北欧テイストにはナチュラルとモダン、両方の要素が絶妙なバランスで溶け合っており、汎用性が広いのが人気の理由と小泉さんは分析する。
 
 ファッション同様、インテリアの世界も「社会の気分」の影響を大きく受けている。  80年代から90年代のバブル期はひたすら格好よさを求め、シャープな印象の黒い家具がはやった。今は安らぎが欲しいが、おしゃれさやデザイン性も欲しい。いずれのニーズも同時に満たしてくれるとあって、インテリアに北欧テイストを取り入れる人が増えていると言えそうだ。

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