サーフィンの季節到来―「ピクニックのように」楽しんで 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

サーフィンの季節到来―「ピクニックのように」楽しんで

このエントリーをはてなブックマークに追加
dot.
物心をついた時には波に乗っていたという大野修聖氏

物心をついた時には波に乗っていたという大野修聖氏

 俳優の豊川悦司が鎌倉の海辺に生活の拠点を移したのは約3年前。理由はサーフィンを楽しむためだそうだ。若者のスポーツとしての印象が強いサーフィンだが、近年は年齢問わず生涯スポーツとしてサーフィンを嗜む人たちが増えているという。

 サーフィンの名所・宮崎では、60歳以上の初心者を対象としたサーフィン教室が人気だ。サーフショップ「イーストリバー」を経営するプロサーファーの東川泰明さんが理事長を務めるNPO法人児湯・高鍋ライフセービングスポーツクラブが、高齢者や障害者の活動拠点づくりを支える国の事業として昨年11月に“還暦サーファー”を対象にしたスクールを開講。これまでに団塊の世代を中心に数十人が参加した。

 そんなサーフィン熱が高まっているなか、国内外問わず数々の大会で好成績を残している世界的プロサーファー・大野修聖(32)が、日本最大級のサーフィン・コンテスト『ASP 4STAR EVENT QUIKSILVER OPEN JAPEN 2013』に出場する。大舞台を前にした彼に、サーフィンを通して自然と対峙することから得た学びや、今回の大会への意気込みを聞いた。

――サーフィンをやり始めたきっかけを教えてください。
僕は出身が静岡県の伊豆下田という海がすぐそばにある環境で生まれたんです。両親がサーファーだったということもあり、サーフィンを始めるのはごく自然なことだったのではないかと思います。

――サーフィンを中心とする自然に密着したライフスタイルから学んだことはありますか?
海や自然と関わって学んだのは、この世のすべてには“波が存在する”ということですね。「波」、すなわちバイブレーションはどこにいても何をしていても存在するんです。それに逆らわずに生きていられる時が、すべてがスムーズに進んでいく。サーフィンでも、雑念が頭によぎってバイブレーションを感じられないと、波が来なかったり、波に上手く乗れなかったりするんですよ。人とのコミュニケーションもそう。自分と相手の歩調が合わないと、なかなかうまく意思の疎通ができない。全部つながっているなって。

――プレー中もその“バイブレーション”は感じられるんですか?
いいプレーをしていたときほど無心になっていて、覚えていないんですよ。“なにしてたんだっけ?”と感じられるぐらいのライディングが理想です。逆に、0.01秒先を考えている時は調子が良くないですね。次に何をしようって考えるってことは、波に自分を任せ切れていないんです。ゾーン(波に乗るベストポジション)に入って、無心になって波に身を委ねられるのが理想なんです。“バイブレーションを感じる”というよりは“波と一体になる”という方が近いかもしれません。

――今回「QUIKSILVER OPEN JAPAN 2013」に出場しますが、普段サーフィンに馴染みのない方たちに向けて“来場するうえでの楽しみ方”を教えてください。
ピクニックみたいなイメージで来ていただけたらと思いますね。海を見ればサーフィンの大会をやっているけど、ビーチでサッカーをやっても良い。丘に登れば屋台も出ていますし、お祭りみたいな感覚で“なにか面白そうだから行ってみよう”って気軽に来ていただければなって。そこにたまたま世界のトップサーファーがプレーしているって感じでいいと思うんです。サーフィンを観に行かなきゃいけないっていう固定観念から完全に外れて、ビーチに行ってみんな自由に遊んでいるって感じ。同じ空間で何かを楽しんでいるというのが、何よりも重要だと思うんですよ。

――最後に、大会への意気込みをお聞かせください。
優勝! やっぱりそれしかありません。

≪プロフィール≫
大野修聖(おおの・まさとし)
1981年生まれ。静岡県出身。QUIKSILVER所属。幼少期からサーフィンを始め、15歳でプロテストに合格。2003年よりQUIKSILVERと契約し2004年、05年の2年連続で日本プロサーフィン連盟の大会でグランドチャンピオン(総合優勝)に輝く。国際大会でも2006年WQSツアー87位(06年日本人最高位)、2008年WQSツアー53位(日本人史上最高位)、最近では2013年4月のJPSA「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」で優勝と現在までに数々の記録を打ち立てている。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい