アクセル・ローズ、故リサ・マリー・プレスリーのお別れの会でスピーチ&パフォーマンス披露
アクセル・ローズ、故リサ・マリー・プレスリーのお別れの会でスピーチ&パフォーマンス披露

 ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが、2023年1月22日に米メンフィスのグレイスランドで行われた故リサ・マリー・プレスリーのお別れの会で、出席した数名の音楽スターの一人として故人を追悼した。

 滅多にこのような場でスピーチをすることがないアクセルだが、グレイスランドのウェブサイトから生配信されたこの会では、バンドの名曲「ノーヴェンバー・レイン」のソロ・バージョンを披露する前にステージに立ち、1月12日に急逝した親友について心からの言葉を述べた。

 彼は用意してきた携帯電話のメモに目をやりながら、「リサが亡くなって、もし招待されたら、このようなセレモニーには出席しなければならないと思いました。スピーチをするつもりはなかったのですが、いざその場に立たされると、何を話せばいいのか本当に分かりませんでした。口ごもってしまい、緊張し、何を言ったのかよく分かりません。でも、皆さんもそうだと思いますが、自分もまだショックを受けていますし、これからもしばらくはその気持ちが続くと思います」と述べ、「このような状況でここで歌うことになるなんて思いもしませんでした」と続けた。

 アクセルはまた、リサ・マリーが父の故エルヴィス・プレスリーのレガシーをいかに“猛烈に保護”していたかについても言及した。「彼女は、自身の父とその多くの業績、そして音楽における地位について、誰よりも誇りに思っていました。彼女はまた、エルヴィスの映画と、それが父をどのように描写していると彼女が感じたか、そして(バズ・ラーマン監督の)ビジョンと演出、オースティン・バトラーの父の役への献身など、関係者がこの映画に注いだ配慮をとても誇りに思っていました」と彼は語っている。

 彼はスピーチの後、近くのピアノに座り、ガンズ・アンド・ローゼズの『ユーズ・ユア・イリュージョンI』に収録されている、1992年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で3位となったヒット曲「ノーヴェンバー・レイン」のショート・バージョンを歌い上げた。

 追悼式ではアクセルのほか、ビリー・コーガンがスマッシング・パンプキンズの楽曲 「トゥ・シーラ」をアコースティックで演奏し、アラニス・モリセットが2017年のメンタル・ヘルスに関する楽曲「レスト」を歌い、音楽で故人を偲んだ。

 このほかにも、リサ・マリーの母であるプリシラ・プレスリー、ヨーク公爵夫人サラ・ファーガソン、音楽業界のベテランであるジェリー・シリング、娘ライリー・キーオの夫ベン・スミス=ピーターセンなどが登壇した。

 リサ・マリーは1月12日、自身と関連がある住所で女性が完全に心停止しているとの通報によりその日のうちに入院したが、死亡した。54歳だった。