レディー・ガガ、【クロマティカ・ボール・ツアー】のLA公演を映像作品のために収録か
レディー・ガガ、【クロマティカ・ボール・ツアー】のLA公演を映像作品のために収録か

 2022年9月10日にレディー・ガガが、米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで52,000人のリトル・モンスターを前に、待望の【クロマティカ・ボール・ツアー】を開催した。このライブは多くのカメラを使って撮影されており、将来、スタジアムに行けなかったファンも見ることができるかもしれない。

 ガガは10日の公演後、2020年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した『クロマティカ』のシングル「レイン・オン・ミー」(デュエット相手のアリアナ・グランデは不在)のパフォーマンスの最後にスタジアムに打ち上げられた花火をファンが撮影した動画に、「52,000人。完売。30台のカメラを向けられてワンテイク」と添えてツイートした。インスタグラムでは、衣装を着た自身の写真に、「30台のカメラが自分に向けられ、1テイクしかない」と添えて投稿した。

 米ビルボードが現地で取材していたこのライブで、ガガは明らかにカメラのクローズアップの準備はできていた。というのも、このコンサートを撮影する多くのカメラ・クルーに加え、彼女の一挙一動は、ゴツゴツしたデザインの【クロマティカ・ボール】のステージの両側にある巨大なスクリーンに映し出され、アッパー・デッキ後列のファンでさえ、彼女の表情、機械のようなダンス、華麗な衣装をすべて把握することができたからだ。

 ガガは、第3幕の終わりにフィールドの中央にある円形ステージに移動し、ファンから近い位置で旧石器時代を思わせるピアノに向かい、2011年の“Hot 100”No.1ソング「ボーン・ディス・ウェイ」をアコースティックでエモーショナルなヴァージョンで始めてから、皆が知るダンス・ミックスに移行した。彼女はまた、絶賛された2018年の映画『アリー/スター誕生』から2曲、“Hot 100”No.1のデュエット曲「シャロウ~『アリー/スター誕生』愛のうた」(共演者で監督のブラッドリー・クーパーは不在)と、ライブ映えする「オールウェイズ・リメンバー・アス・ディス・ウェイ」のしっとりとしたパフォーマンスも披露した。

 映画の楽曲を歌う前に、ガガは2年以上前に発売されたアルバムを軸にしたスタジアム・ツアーを待ってくれた観客に感謝の言葉を述べた。ピアノの前で彼女は、「ずっと前にこのライブをやるはずでしたが、キャンセルになってしまったので、来てくださってありがとうございます。今夜、私たちは一人で家にいる必要はありません。今夜、私たちはお互いに遠く離れて立っている必要はないのです。でも、キスして、触れ合って、愛し合いたかったのに、できなかったたくさんの夜のことを思います。忘れたい人もいるでしょう。私は忘れてはいけないと思います。勇敢さ、優しさ、勇気の全てを忘れてはいけないと思います。このスタジアムを見渡すと、52,000人の観客の中に、たくさんの勇気があるのが分かります。そして自分たちをそのように覚えていたいのです」と述べた。

 30台のカメラが捉えたものを、ファンがいつか見ることができるようになるようで、米ビルボードはコンサートが何のために撮影されたのかについてガガの代理人に詳細を問い合わせている。【クロマティカ・ボール・ツアー】は、終了までにあと2回、9月13日にテキサス州ヒューストン、17日にフロリダ州マイアミで米国のスタジアム公演が開催される。