オリヴィア・ロドリゴ、リリー・アレンと「ファック・ユー」のパフォーマンスを米最高裁判事5人に捧げる
オリヴィア・ロドリゴ、リリー・アレンと「ファック・ユー」のパフォーマンスを米最高裁判事5人に捧げる

 2022年6月25日にオリヴィア・ロドリゴが、英【グラストンベリー・フェスティバル】のステージでリリー・アレンと共演し、女性が中絶する選択を保護した1973年の画期的な「ロー対ウェイド裁判」の判決を覆した米連邦最高裁判所の判事たちに捧げる「ファック・ユー」のパフォーマンスを披露した。

 オリヴィアは観客に、「今日は、私がものすごく敬愛している人が来てくれました。私は彼女のことを最も素晴らしいソングライターで、最も素晴らしいアーティストで、最も素晴らしい人だと思っていて、今日ここで彼女が一緒に歌ってくれることはすごくラッキーです。みんな、リリー・アレンさんに拍手をお願いします」と語り、リリーをステージに迎えた。

 そして彼女は、何千人ものフェスティバル参加者の前で、女性が自分の身体で何ができるかを各州が決定することになった米最高裁の判決に言及し、判事たちに辛辣な言葉を投げかけた。今後全米では、少なくとも16の州で中絶が違法となり、中絶が規制されている州を数えた場合はその数が23州に増えると予想されている。

 オリヴィアは、「このせいでたくさんの女性や少女が死んでいくことに打ちのめされ、恐怖を感じています。この次の曲は、結局本当に自由なんてどうでもいいと思っていることを知らしめた最高裁の5人に捧げたいと思いました」と述べ、「この曲をサミュエル・アリート、クラレンス・トーマス、ニール・ゴーサッチ、エイミー・コニー・バレット、ブレット・カバノー判事たちに贈ります。We hate you.(大嫌い)」と続け、隣でリリーが優美に中指を立て続けた。

 そして二人は、リリーのアルバム『イッツ・ノット・ミー、イッツ・ユー』に収録されている2009年のシングル「ファック・ユー」を歌った。これは狭量な態度を取る相手をきっぱり拒絶する内容の楽曲で、“We hate you”はコーラスの歌詞にも登場する。