撮影データ:ツァイスイコン ビオゴンT*20mmF2.8 ZM (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ツァイスイコン ビオゴンT*20mmF2.8 ZM (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ベッサR3Aカラースコパー50mmF2.5 (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ベッサR3Aカラースコパー50mmF2.5 (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ライカM7 ゾナーT*50mmF1.5ZM (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ライカM7 ゾナーT*50mmF1.5ZM (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ニコンF6 マクロプラナーT*50mmF2 ZF (C)Hitoshi Tsukiji
撮影データ:ニコンF6 マクロプラナーT*50mmF2 ZF (C)Hitoshi Tsukiji

 東京・四谷のギャラリー、Rooneeで写真家・築地仁の個展「築地仁 写真」が開催中だ。この度出版された写真集『築地仁・写真』のなかから厳選された25点のモノクローム作品で構成されている。

<このところ東京や横浜の大都市圏はかなりのスピードで変容しつづけている。その状況は、まるでベルトコンベヤーに載せられ組み立てられていく都市だ。その意匠は均質で、あっという間に古くなる。(同展のプレスリリースより)>

 都市の現実をつかむこと。その驚きが写真にあると築地は考える。そして、次の瞬間それを解体してしまうのも、また写真だと築地はいう。光と影が出逢う場「写真」。築地は、写真が生み出すその再現描写である「像」に、人の意識が拡張されること、想像力が喚起されることを自身の創作の軸としている。そして写真は、被写体の意味に従うものではなく、イメージそのものが立ち上がる場だともいう。

 日に日に変化していく都市部の、その内部と外部でおこりつつあることを写真という仕組みを通じ実地に調査すること。築地は精緻な銀塩モノクロ―ムプリントで、変化していく街と都市の本質を、そして同時に写真の力をあきらかにしようとしている。
 

つきじ・ひとし
1947年、神奈川県生まれ。1979年、島尾伸三、金子隆一らとCAMERA WORKSの活動を開始。1979~1995年、写真同人誌「camera works tokyo」を企画、編集、発行。1985年日本写真協会新人賞を写真集『写真像』で受賞。作品は東京都写真美術館、川崎市市民ミュージアム、東京国立近代美術館、東京工芸大学写大ギャラリー、米プリンストン大学美術館などに収蔵。個展、グループ展多数。主な写真集、著作として『垂直状の、(領域)』『海光』『写真像』『TOSHIBA』(ルイス・ボルツと共著)『都市の遠近 大阪・兵庫・奈良・京都』『関西のモダニズム建築20選』『使うコンタックスレンズ Taste of Zeiss lens』など。

■築地仁写真展「築地仁 写真」
会場:Roonee
開催期間:2015年6月16日(火)~6月21日(日)
開館:12時~19時(最終日は16時まで)
住所:東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F
TEL:03-3341-8118