幕末の浮世絵「諸神の加護によりて良薬悪病を退治す」。武士の姿をしたセメン、ホフマンなどの輸入薬が、腹痛や疱瘡などの病気を退治しており、雲の上の神々がこれを応援しています(都立中央図書館特別文庫室所蔵)
疱瘡よけの疱瘡絵「鎮西八郎為朝 疱瘡神」。黄色い着物を着た老人と赤の着物を着た子どもが疱瘡神で、源為朝にひれ伏しています(都立中央図書館特別文庫室所蔵)
麻疹を麻疹神として擬人化し、これを退治するさまを描いた麻疹絵の「痲疹退治」。中央の薬袋は、麻疹の流行で儲かった医者や薬屋を表し、麻疹神を守ろうとしています。イラストに添え、麻疹にかかった際に摂取すべき食べ物などが記載されています(都立中央図書館特別文庫室所蔵)
1886(明治19)年に描かれた錦絵『虎列刺退治』。頭部を虎、胴体を狼、睾丸(こうがん)を狸にして、コレラに見立てた怪獣を描いています(都立中央図書館特別文庫室所蔵)