あさひな・あき/1981年、京都府生まれ。作家、医師。2021年、「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞。受賞作も収録した『私の盲端』で作家デビューを果たす(photo 写真部・高橋奈緒)
『私の盲端』 (1760円〈税込み〉/朝日新聞出版) 2編の小説を収録した著者のデビュー作。「私の盲端」はがんの治療のために人工肛門を造設した大学生の涼子の身体感覚と意識の変化、同じ境遇の男性との穴をめぐる交流を描く。「塩の道」では青森の海辺の村に赴任した医師の不思議な体験が語られる(photo 写真部・高橋奈緒)