中江有里(なかえ・ゆり)/1973年、大阪府生まれ。法政大学卒。89年、芸能界デビュー。2002年「納豆ウドン」でBKラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。著書に『万葉と沙羅』『水の月』など(撮影/写真映像部・和仁貢介)
『愛するということは』(1980円〈税込み〉/新潮社)若い時に不実な男とのいさかいで罪を犯した里美は、家族に背を向けられ、幼い娘の汐里と2人で暮らし始める。しかし、前科のために仕事はうまくいかず、結婚式の祝儀泥棒をしてしまう。ホテルで母親に言われた通りの演技をする汐里。母娘関係、再犯防止、不妊治療など、現代的なテーマを含みながら親子の成長を描く長編小説