この記事の写真をすべて見る
誰からも好かれる人気者にならなくてもいいけれど、いけすかない人だと思われたり、とっつきにくそうなヤツだと誤解されたりはしたくない。人間関係で余計な摩擦を起こさず、日々穏便に過ごしたい……。多くの人がそう望んでいるのではないでしょうか。
【「やりすぎ」ぐらいがちょうといいという、柳沼さんの笑顔はこちら】
『空気を読まずに0.1秒で好かれる方法。』(朝日新聞出版)の著者で、さまざまな企業で印象アップの研修を行っている柳沼佐千子さんですが、実は子どもの頃から、他人と深くかかわる前に、なぜか悪い印象を持たれてしまい、うまく人間関係を築けない日々を過ごしてきました。
このつらさを克服しようと、20年以上、心理学や脳科学、コミュニケーションなどを勉強し、自分自身を実験台にして試行錯誤を繰り返した結果、誰からも悪印象を持たれない最強の「フォーム」を生み出したのです。この「フォーム」を使って企業研修をおこなったところ、ほとんどの企業で短期間のうちに営業成績や売上、顧客満足度などの数値が目に見えて上昇し、好評を博しています。
そんな柳沼さんのメソッドの中でおすすめしたいのが、「相手に心臓を突き出すフォーム」です。たとえば、誰かが背後からあなたを呼んだとき、首だけで振り返って、そのまま話していませんか? 今日からは、呼ばれたら体全体を相手に向け、心臓を突き出すイメージで上半身をやや前傾させてみてください。座っていても立っていても同じです。プレゼンや会議の場でも、発言するときや誰かの話を聞くとき、このフォームはいい印象を与える効果があります。
また、お客さまや取引先の人と話すときに、胸の前に書類などを抱えたまま話すのは、知らず知らずのうちに、相手に「私は警戒しています」というシグナルを送ることに。心臓は人間にとって最も大切な部分ですから、そこをオープンにして相手に接すると、自然と相手は受け入れられていると感じるのです。そうして、あなたと話すと気分が良いと思うはずです。