■ここまで猫が嫌いな人ははじめて見た

 俳優業に取り組みながら、お笑いやバラエティーに対しても強い信条を持っているようだが、さらに、仕事に対する姿勢だけでなく日常生活の中でもこだわりがあるという。

 例えば、コンビニのおにぎり。北海道では「おにぎり温めますか?」と必ずレジで店員から聞かれるそうで「おにぎりを温めないで食べることが許せない!」という趣旨の発言をテレビ番組で主張していたことも……。また、映画のプロモーションで全国に行った際は、イベンターの情報もふまえ全員分の食事メニューを全て自分で決めるなど、特に食へのこだわりが強いようだ。

 これに加えて、「嫌いなモノに関してもずーっと苦手なようです」と証言するのは民放ドラマ制作スタッフだ。

「とにかく、生活に影響が出るほどが嫌いだそうです。学生の頃は家の前に猫がいたので遅刻しそうになっても外に出ることができなかったとバラエティー番組で話していたこともあります。映画で共演した松田龍平(35)は大泉について『本当に猫が嫌い。ここまで猫が嫌いな人を初めて見た』とWEBマガジンで語っていました。そんなエピソードから親しみやすいイジられキャラというイメージとは裏腹に頑固な一面がうかがえますが、長所として言い換えれば意思が強いということ。そんな強い心を持っているからこそ、北海道のローカルタレントから誰にでも愛される全国区の人気者となり、現在の活躍に繋がっているのだと思います」

 演技の幅広さと、芸人顔負けのトーク力で唯一無二の存在感を放つ大泉洋。こだわりを貫き通すという姿勢で、枠を越えた活躍をまだまだ見せてくれそうだ。(ライター・丸山ひろし)

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