鈴木京香 (c)朝日新聞社
鈴木京香 (c)朝日新聞社

 女優の波瑠(26)が主演を務める連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系)の第6話(5月24日放送)の平均視聴率が12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。このドラマは、波瑠演じる体力と柔術に自信のある肉体派刑事と、鈴木京香演じる“文字フェチ”の頭脳派刑事がコンビを組み、「文字」をヒントに未解決事件へ挑んでいくミステリーだ。

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 同作の視聴率は初回から2ケタを維持し続け、今期のドラマの中でも好調な作品の一つだ。回を追うごとに正反対の女刑事2人が親密な関係になっており、SNS上では「波瑠のアクションかっこいい」「鈴木京香さんのような凛とした女性大好き」と、2人に対する思い入れが強くなっている視聴者も多いようだ。

 そんな声を見ると、人気の理由は「安定した刑事ドラマ」というだけでなく、波留の正義感溢れる熱血キャラや、鈴木が劇中で見せる気品ある振る舞いも一因だろう。鈴木の好演ぶりについて、スポーツ紙の芸能担当記者は「演技以外の部分でも品を感じることがある」と話す。

「5月に主演舞台『大人のけんかが終わるまで』の製作発表があったんですが、舞台のテーマにちなみ、事前にキャストたちが心理テストで喧嘩力を診断したんです。会見でその結果が発表され、気の強い性格の主人公・アンドレアを演じる鈴木は『中級者』との判定でしたが『私は四角四面でつまらない女』と謙遜。一方、今回の役作りのため『人を意地悪な目で見ながら、(人間観察できるよう)稽古場で過ごしたい』と意気込んでいました」

 大御所でありながら、「私はつまらない女」と謙虚な鈴木。自分を高めようとしつつ、偉ぶらない姿勢はやはり品性を感じる。さらに、建築物や絵画を鑑賞することが好きという一面もある。

 美術館で鑑賞している際、目の前の絵が自宅にあったらご飯が何杯でも食べられるなと妄想するそうで、旅の目的が美術館や作品という場合も頻繁にあるという。また、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017年度下半期)に出演していた時は、米問屋のセットが素晴らしい出来栄えで、雰囲気を体に染み込ませるためにもセットに居続けてセリフを練習するなど、美術への深い愛情を感じるのだ。

 加えて、「悩みからも気品の高さがうかがえる」と言うのはテレビ情報誌の編集者だ。

「『年下と気軽に付き合えないようなんです』と、自身の悩みをバラエティー番組で告白していました。その理由ですが『今、話しかけたら迷惑かな』と思ってしまったり、食事に誘っても『本当はお肉じゃないほうが良かったのかな』とか、帰りのタクシーを呼ぶタイミングとかいろいろと気になってしまうそうです。ある意味、年下にも気遣いのできる性格とも言えますよね。大女優でありながら自信をひけらかすようなことはせず、他者への配慮も心がけている。しかも、美術が大好きで造詣も深い。そんな内面や趣味を持っているゆえ、おのずと気品が滲み出てくるのでしょう」

 一方、芸能リポーターの川内天子氏は、鈴木の気品の裏に「心の余裕が感じられる」と言う。

「鈴木さんは今回のドラマの役で『魔女』と呼ばれ、コミカルな演技をしていて今まで彼女が演じてきた役とはひと味違う。主役じゃないというおともあり、演技を楽しんでいるように見えますね。そうした余裕が感じられるので、気品が漂っているように見えるのかもしれませんね。一方で、プライベートでも交際中の8歳年下の俳優・長谷川博己(41)と結婚間近と報じられましたが(事務所は否定)、ゴールインが近いということで、彼女にも余裕が生まれているのかもしれません。長谷川は2020年のNHK大河ドラマの主役に決まり、今年後期のNHK朝ドラ『まんぷく』でも主役として抜擢されています。“格差カップル”と言われた2人ですが、ようやく長谷川もこれで一人前の役者になれたので、鈴木にも気持ちに余裕が出てきたのだと思います」

 最近、魅力が増していく鈴木京香。きょう5月31日に50歳の誕生日を迎える。無理な若作りをせず、美しく歳を重ねているのも、そんな上品さや余裕があるからこそなのだろうか。(ライター・丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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