■ここからは記者団との質疑応答
――まずはお二人に伺います。300日という長期間の勾留から保釈されたお気持ちをお聞かせください。
泰典被告:ようやく、拘置所から出してもらったなぁ、という感じがあります。長いなぁ。皆さん方、300日間というと「まだ1年経っていない」と思うかもしれませんけど、非常に苦痛であります。三畳よりちょっと大きめの部屋に、ずーっと拘禁されているような状態ですから。やっと、出させていただいたと。これから活躍させてもらわないといかんなと思っております。以上です。
諄子被告:ありがとうございます。どんな艱難(かんなん)も自分を磨いてくれる砥石と思って、感謝しております。ありがとうございました。
――諄子被告は拘置所を出るときに、足を引きずっているように見えましたが。
諄子被告:大丈夫です(か細い声で)
――国会答弁後に決裁文書と書き換えたり、公証記録を廃棄するように指示されていたことについてどう思いますか?
泰典被告:まぁ、先ほど申し上げましたように、この10カ月の間に色々なことがあって、出てきてたんだなぁと思うわけです。ちょっと私の、今の、脳細胞の回転の中では追い付けておりませんが、やはり、国民各位が納得できるような方向性で物事が進んでいなければならない。それだけは思っています。それ以上は今、コメントしかねます。
――国の職員が告発されている、背任、虚偽公文書作成等について、検察庁が不起訴にするという報道が出ていることについて、どう思われますか。
泰典:それもその情報は私は今聞きましたので、非常にタイムラグがありまして、なんともお答えできません。
――状況をわかっていないから答えられないということでしょうか?
泰典被告:ニュースというんですかね、その、まぁ新聞もしっかり読んでおりませんのでね。はっきりと今お聞きして、「あぁ、そうだったんか」と。という風に、思っておりますわけで。物事がどんどん前に進んでいく、どのような状況でどのように国会の方で決議されて、あるいは検察庁で話が前に進んでいっているのかということは詳細にキャッチしていませんので、そちらに球は投げ返せないということと認識していただければ。