それにスタジオでバーベキューロケのVTRを見る「サブ出し」に僕もみんなもいるわけですよ。時系列で考えると、ロケはスタジオ収録の前だと素人でもわかるじゃないですか。ロケで揉めていた人たちが、スタジオで笑い合っているんだから、そういうことなんです。ここは言葉にするのは難しいけど……。それを見て「可哀想」って思う人たちは、時系列さえ理解していないと思うんですよね。
テレビを見ない世代と言われるけど、見ている子は純粋すぎることが多い。ゆとり教育はもう終わったけど、本来はものを見る力とか自分で判断していく力を伸ばすための教育だったと思う。その1番大切なところが育っていないんじゃないかという気がしてきますよね。だからエンターテインメントに「引っかかった」って思ったときに「テレビはやらせばっかりじゃねーか」って言いかねない。それがぐちゃぐちゃになって、難しくなっているなと思うんですよね。
新聞だって会社によって個性があるし、書いてあることだけが正解じゃない。ネットニュースのタイトルに「竹山がけんか」って書いてあるだけで、そうだと信じちゃう人もいる。そういう錯覚を冷静に分析する力が必要かなと思うんです。
あまりにも与えられすぎ、信じすぎということも背景にあるのかな。もっとしくじって怒られてもいいんじゃない? 傷ついてもいいんじゃない?って、若い世代の人たちにはちょっと思ったりしますね。