おじさんたちが温泉に浸かり、ラーメンや寿司を喰らい、地元の人たちと戯れ遊ぶ様子をただただツイッターで中継する、カンニング竹山さんの福島ぶらり旅がじわりとファンを広げている。東日本大震災からもうすぐ7年。完全プライベートで「スタッフなしの街ぶらロケ」を続ける理由は?
【画像】「これが食べたくて福島に行く」 カンニング竹山が一押しのラーメンはこちら
* * *
今年1月は福島市の土湯温泉で5年前から毎年やっている「アラフドミュージック」っていうフェスにプライベートで行ってきました。昔、番組で知り合ったNHK社員の友人が福島勤務になって、彼が関わっているイベントにサプライズ的に挨拶しに行ったんです。前日の昼過ぎから行けそうだったんで、ツイッターで「これから行きます」ってつぶやいて、後輩と観光して遊んでいました。こんな人に会ったとか、これ食べたとか一日中つぶやいているんですが、それを見て人が集まったり面白い情報が入って来たり、ツイッターで知り合った人のところに行ってみたり、楽しいんですよ。結構、ツイッターの中継が面白いって言ってもらうようになって、嬉しいですね。
これを始めたきっかけはだいぶ前に遡ることになるんですが、東日本大震災の発生当時、僕はTBSラジオでDigというニュース番組をやっていて結構早く現地に入ったんです。1、2カ月後ぐらいだったかな。そうすると本当に地獄絵図で、ちょっと見たことがない雰囲気にびっくりしちゃって。今は退社されたラジオ福島の大和田新アナウンサーの説明のもと、いろんなところを回って、いろんな人に会わせてもらったんです。捜索もまだ終わっていなくて「あそこの田んぼにもまだご遺体があると思います」とか、ここはこういうことが起きたところです、とか。
あのとき、みんなが何かやらなきゃなっていう気持ちになったと思います。タレントさんとかはよく炊き出しをやっていたんですけど、僕は炊き出しってどうやってやったらいいかわからなかったんですよね。お店に頼んで持って行かなきゃいけないけど、輸送をどうすればいいのかとか、どこで許可を取ればいいんだろうとか、量とか材料費とかどのぐらいなのかとか、全くわからなかった。