■ジュビロ磐田 B

 開幕時点での主力級の新戦力はボランチの田口泰士(←名古屋)とブラジル人の左MFギレルメ(←パイサンドゥ/ブラジル)の2人。田口は代表クラスのポテンシャルを備えるだけに、レンタルバックで広島に移籍した川辺駿の穴を埋める以上の活躍を期待したい。高橋祥平、大井健太郎、森下俊が健在の3バックの顔ぶれは変わらないが、彼らに肉薄できる実力者の新里亮(←甲府)の加入は大きい。J1昇格3年目でACL圏内の3位には入りたい。ただ、現チームは戦術理解度の高いメンバーで構成されているため、さらに選手層を広げながら強化を進められるかどうかは名波浩監督の課題になりそう。中村俊輔がいない試合での戦い方もポイントに。

■名古屋グランパス B

 昇格組ながらピンポイントの超大型補強を成功させた。元ブラジル代表のFWジョー(←コリンチャンス/ブラジル)は本格派のストライカーで、風間八宏監督の攻撃的なスタイルに明確な決定力をもたらす”ラストピース”になりうる。ただ、前線から精力的にボールを追えるタイプではなく、中盤には攻守の活動量が不可欠。その意味で田口泰士が抜けたところに長谷川アーリアジャスール(←大宮)がうまくはまるかどうか。中盤が本職の秋山陽介(←早稲田大)は左サイドバックでの抜擢が確実視される。オーストラリア代表GKのランゲラック(←レバンテ/スペイン)はJの環境に適応できれば磐田のカミンスキーにも匹敵しうる実力者であり、41歳の”生けるレジェンド”楢崎正剛の闘志に火をつける存在でもある。(文・河治良幸)

※(←クラブ名)は前所属、(→クラブ名)は移籍先を示す

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