■湘南ベルマーレ B

 J1とJ2を行き来する”エレベーターチーム”からの脱却をはかる意欲が見られる補強で、J2優勝に貢献した陣容にもJ1仕様のてこ入れを施した。シャドーの主力だった山田直輝が古巣の浦和に戻ったのは痛手だが、仕掛けの質では遜色ない梅崎司(←浦和)が入り、屈強な新外国人のアレン・ステバノビッチ(←パルチザン/セルビア)が曹貴裁監督の戦術にうまく適応できれば面白い存在になりそうだ。最大の注目は元韓国代表のイ・ジョンヒョプ(←釜山/韓国)。前線で安定したポストプレーをこなしながらペナルティエリア内でも相手ディフェンスの脅威になる。彼が存在感を増すほどにシャドーの菊地俊介や梅崎の飛び出しも効果を発揮するはず。38歳ながら縦の突破力と正確なクロスが健在のミキッチ(←広島)も同サイドの藤田征也とうまくターンオーバーしていければ上位チームを相手に勝利をもたらす活躍が期待できる。

■清水エスパルス C

 広島を土壇場で残留に導いたヤン・ヨンソン新監督は3ラインの4-4-2をベースに清水の改革を図る。ソリッドなゾーン・ディフェンスとサイドアタックをハイレベルに実現できるかどうかは未知数なメンバーだが、サイドMFの楠神順平(←ウェスタン・シドニー/オーストラリア)はサイドからの崩しにうってつけのタレントだ。攻撃に加速力をもたらすFWクリスラン(←仙台)も起用法がはまれば昨季リーグ8得点を大きく上回るゴール量産も期待できる。守備のデュエルに滅法強いセンターバックのファン・ソッコ(←天津泰達/中国)はACL圏内を目指すことを宣言しており、メンタル面でも頼もしい存在。彼の相棒センターバックが誰になるか。現メンバーで前半戦をうまく乗り切れなければ中盤などで夏の補強が急務になるかもしれない。

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