「卒母(母親を卒業)宣言」した漫画家・西原理恵子さん。毎日、睡眠不足でやることと悩み事が山積みの子育てはどうしたら楽になりますか? 今年こそ子どもと笑顔で過ごしたいと思っている現役母たちへ。どんな悩みもガハハと笑い飛ばしてしまう先輩からのアドバイスとは?
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――2018年が始まり、これから新年度もやってきます。今年こそ笑っている母親になりたい、もっと子育てを楽しみたいと思っている人たちは何から始めればいいですか。
やることを増やすより、引き算ですよ! 家は汚れてていい。風呂も入んなくて良くない? 勉強もオール1じゃなければいいやってぐらいの発想にしませんか。
振り返ると、いつも同じときに同じ場所で怒っていませんか? お風呂の前とか、食事中とか。それって、わざわざ彼氏の携帯見て喧嘩するようなものですよ。彼氏とこれ以上一緒にいたら喧嘩しちゃうなって思ったら、外にデートしたり、話題変えたりするじゃないですか。子どもは逃げ出せないので、親のほうが子どもを怒らなきゃいけない状況にわざわざ自分を持っていかないこと。せっかく作った手料理を残されて怒っているなら、ちょっと多めに店屋物を取って、作らなきゃいい。部屋を汚されて腹が立つなら、物を捨てちゃえばいい。
――「家事なんかしなきゃよかった あんなに抱っこしてほしがってたのに」(連載「毎日かあさん」に掲載)という言葉はドキッとしました。昨年、連載を終えるとき、「卒母宣言」をして話題になりましたが、子育て真っただ中だと、この状況がいつまで続くんだろうと先が見えません。いつごろ楽になるのか教えてください。
私も先輩たちから教わったんですが「大変なのは5歳まで」ですよ。「自分でうんことおしっこするようになったら、途端に楽になるから」って言われて、確かにその通りだった。失敗することがあっても、自分で夜のトイレに行けるようになったらグッと楽になります。