――確かに、子どもが産まれると地域の保健所から子育て教室から通知が来て、そこで離乳食をはじめ、いろんな指導されますね。

 先輩としていいたいのは、ワクチンとかの最新の医学知識だけ身につけて、ババアとジジイの言うことは心の中で「死ね!」と言って流すこと。妊娠中も太るなとか、太れとか、みんな言ってることがめちゃめちゃだし、助産師は医者でもないのにガチャガチャうるさい。小児科医でもジジイだと考えが古いし……。

 助産師はただの姑だと思ってくださいね。「世界中どんなに貧しい地域でも子どもはお母さんから勝手に栄養を取って健康に生まれてくるからお母さんは二人前食べなくていい」とか言われたけど、その後でユニセフの報告書を見たら真っ赤なウソだった。お産は何があるかわからないし、世界でどれだけの女と子どもが死んでいるか、エビデンスを知らなきゃ。お産は無痛分娩。何かあればすぐ帝王切開! 先進国はほどんどそうなんだから。母乳信仰も絶対ナシ。手作り離乳食は撤廃。私の目指すのはそれです。

■子どもといる時間はビックリするほど短い

 みんな真面目だから「子どものため」って言われると、すべて優先順位を1位にしちゃうんだけど、大事なのは自分の子どもと怒らずに一緒にいる時間であって、姑とかPTAのババアにはいくら嫌われてもいいんですよ。どうせ嫌われるんだから。「子どもがいじめられたらどうしよう」って言うんだけどね、そんな子どもと近づいちゃいけないから、そのお母さんに近づかなくていいんです。

■勉強しなさい、早くしなさいをやめる

――「子どものため」という言葉は、すごい呪縛です。やってあげたいと思うからこそ、罪悪感に苦しむものです。

 そうですよね。でも、本当は子どもは何がうれしいかというと、バイオリン教室に通って、塾に行って、その間も親が外で待っていることじゃない。ただ親が怒ってないのがいいんです。

 怒らないでいるためには、経済的なことは絶対に避けて通れない。お金がないというのは1番の原因になりますから。その次に「勉強しなさい」「早くしなさい」を止めると4分の3ぐらいは怒らなくて済みます。遅刻してもいいや、落ちこぼれてもいいやと思えたら、家の中は笑いでいっぱいになりますよ。

次のページ
考えない癖をつける方法