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 不登校の経験者や当事者たちが企画や取材に参加する日本で唯一の専門誌「不登校新聞」。その普段の会議や取材の様子が昼の情報番組で特集されると、ツイッター上では「遅刻・早退・バックレOK」という独自のルールが波紋を呼んだ。どうしてこんな方針を作ったのか、そもそもそれで"仕事"が回るのか、編集長の石井志昂さんが解説します。

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 昨日(12月19日)、あるTV番組で『不登校新聞』が特集され、さまざまな反応をいただきました。なかでも反響が大きかったのは10年前から実践している「編集会議での遅刻・早退・バックレはOKです」というルールについてでした。

■舐めすぎという反応も

『不登校新聞』には、ボランティアで関わる編集部員が100人ほどいます。10代から30代の不登校かひきこもりの当事者・経験者たちです。彼らが集まる編集会議は月に1回。この会議から今年は45本の企画が紙面化しました。

 私は編集会議で、かならず「遅刻・早退・バックレはOKです」とお伝えしています。この様子がTVで放送されると、ツイッターなどでは「甘えすぎっていうか、舐めすぎじゃね?」や「このルールいいなあ~」など賛否さまざまな意見をいただきました。

 私たちにとっては普通のことなので、この反響に対して「え?そこなの?」と感じたのが率直なところです。そこで今回は「なぜ遅刻・早退・バックレOKが波紋を呼ぶのか」を考えてみました。

■そもそも成り立つのか?

 まずは「遅刻・早退・バックレOK」の会議がどんなものなのか、ふだんの様子をお伝えします。

 会議の開始時間が午後1時。この段階では、出席者が数人しかいません。20人以上の参加メンバーが全員そろうのは、だいたい2時間後(会議は全部で3時間)。そろっていようがいまいが、会議はどんどん進行し企画も決まります。

 ちなみに「遅刻・早退・バックレOK」は大事なルールなので、会議冒頭に説明しますが、その説明すら、ほとんどの人が遅刻中のため聞いていません……(初参加者向けの説明なのです)。

 取材も同じような感じです。

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それで仕事は回るのか?