2位:大井健太郎(ジュビロ磐田)

 守護神カミンスキーとともに、シーズン最少失点を達成した磐田のディフェンスを柔軟に支えた。4バックでも3バックでも最終ラインをしっかり統率し、周囲のチャレンジをカバー。ロングボールをはね返す仕事も安定していた。ペナルティエリア内で相手FWを完全なフリーにさせる場面は極めて少なく、シュートを打たれてもコースを限定することでカミンスキーのセービングを助けた。フィードも安定しており、もっと評価されるべきDFだ。

3位:マテイ ヨニッチ(セレッソ大阪)

 守備のデュエルでほぼ不敗を誇り、ゴール前に迫られてもアタッカーをフリーにさせなかった。ハードだがクリーンでもあり、もらった警告は34試合でたったの1枚。0枚の中澤には及ばなかったものの、外国人DFとしては特筆に値するデータであり、Jリーグにしっかりと適応した結果だろう。セットプレーの得点力でも勝利に大きく貢献しており、12本のシュートで6得点という決定力は驚異的だった。山下達也、木本恭生というタイプの異なるCBの相棒との連係もスムーズだった。(文・河治良幸)