また、先代である長子さんの両親についての怪文書がばらまかれたこともあったという。
長子さんは今年8月2日からブログを開設していて、一日も休まず毎日更新していた。そこには、身辺トラブルを思わせる記述もあった。
先月28日には深川警察署に行ったことを報告。「何で行ったのかは内緒です」としながらも、「私達にとって、警察は正義です。正義でなくてはならないですよね」と書かれている。
10月8日には社用車にドライブレコーダーを設置したことを報告していた。「車庫に勝手に出入りしたり、私の父親の骨董品を数十点盗みだし、骨董屋さんに売りさばいていた泥棒がいた」からだという。
8月26日に「お金で買えないもの」と題した記事では、こんなことも書かれている。
「自分の両親や妻子を捨て、質の悪い人間に騙され欲望のままに暮らし、質の悪い人間と共に生(き)地獄に落ちた人達は、疑心暗鬼等の鬼の世界に支配され、自分達の不幸を全て他人のせいにして、自分達の行いと向き合おうとせず、抜け出せない生(き)地獄のループに陥る」(カッコ内は補注)
現時点でこれらの内容が今回の事件とどんなつながりがあるかは不明だ。ただ、長子さんの周囲には危険な兆候があったことはたしかなようだ。
そのほかにも、宮司職という男性優先社会のなかで女性差別に悩む気持ちもつづられていた。
事件発生の約6時間前に投稿された最後の記事のタイトルは「世の中間違ってやいませんか?」だった。そこでは、長子さんが受けたセクハラについて、こう書かれていた。
「先般もある神社の神主が、私を呼び捨てにして、体を触り、手まで握り、腰に手を当てたので、私はハッキリ拒絶して、『いい加減にして下さい。』と言った」
これだけではない。ある披露宴に出かけた後、長子さんが所属する「ある団体」(注:ブログでの記述名)の役員に呼び出され、着用していたワンピースに問題があると指摘され、長子さんの人事に影響したと注意されたと書かれている。