翌年『エリクトリック・レディランド』を完成させたあと、ジミは、大きな編成のユニットを組んでレコーディング中心の活動を行ない、ライヴは映像作品として発表するという、画期的なプランを描いていたそうだ。半世紀前に完成した『アクシス : ボールド・アズ・ラヴ』は、その長期的ヴィジョンの第一歩となるものだったのかもしれない。(音楽ライター・大友博)

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