ところが、食事によって血糖が増えない間は、人体はエネルギー源としてどんどん「体脂肪」を燃焼させます。
つまり、糖質を減らせば、その分、体脂肪がどんどん使われていくのです。
体脂肪を減らすために摂取カロリーを減らせばよいと考えて、むやみな食事制限を行う人もいるでしょう。でも、そうすると肉や魚介、大豆製品や卵などに含まれる、健康な体づくりに欠かせない必須栄養素までが足りなくなってしまうこともあります。しかし、低糖質食は、必須栄養素を十分にとりながら、「体脂肪」を減らすことが可能なのです。
■「おかずでおなかを満たす」ようにする
「低糖質」の実践で大切なのは、糖質を多く含む主食(白米、パンなど)を控えながら、たんぱく質や脂質、食物繊維などの必須栄養素はしっかり確保し、空腹を我慢することなく満足感を得られるようにすることです。そのために、主食にかたよった食事を見直すことが大切です。
主食系の食品(チャーハンやラーメン、パスタなど)や、糖質と脂質が一緒になった加工食品(菓子パンなど)を頻繁に口にすることは控えて、まずは、おかずでおなかいっぱいにする発想に切り替えましょう。
(文/こんぺいとぷらねっと・鈴木麻由美)