■狩野恵輔(阪神)
1982年12月17日生まれ。群馬県出身。前橋工業高で“打てる捕手”として活躍しドラフト3位で阪神に入団。2軍で腕を磨いた後、プロ4年目の04年に1軍初出場。07年に54試合に出場して飛躍を遂げると、09年には怪我で離脱した矢野燿大(本名:輝弘)に代わって開幕スタメンを務めて以降、正捕手として攻守で自らの能力をアピールして自己最多の127試合に出場した。同年オフに城島健司が加入した影響で再び控えとなったが、その後も非凡なパンチ力と勝負強さで存在感を示した。
腰を痛めて12年オフに育成契約となったが、13年途中に支配下再登録となり、代打の切り札として活躍した。引退会見では「今はスッキリしている」と胸を張ったが、苦楽を共にした仲間の話となると号泣。「支えられて17年間できたのは誇り」と狩野。ファン、チームメイトから愛された熱血漢だった。
■江草仁貴(広島)
1980年9月3日生まれ。広島県出身。盈進(えいしん)高から専修大を経て02年のドラフト自由枠で阪神に入団。
1年目の03年に1軍初登板、翌04年に1軍初先発を経験。05年途中から頭角を現し、中継ぎとして51試合に登板して桟原将司、橋本健太郎との「SHE」トリオとして活躍してリーグ優勝に貢献。06年には先発として「サンデー江草」とも呼ばれた。翌07年からは再び中継ぎとして3年連続50試合以上に登板。その後、11年途中にトレードで西武に移籍し、12年3月には再びトレードで地元の広島に加入。同年、バレーボール日本代表の竹下佳江さんと結婚して話題も集めた。
13年5月のトミー・ジョン手術以降は出番を減らし、広島のリーグ連覇には貢献できず。「自分の思うようなボール、アウトの取り方が出来なくなった。」と引退を決意した。