■飯山裕志(日本ハム)
1979年7月13日生まれ。鹿児島県出身。れいめい高からドラフト4位で日本ハムに入団。4年目の01年に1軍デビュー。05年には初の開幕1軍切符を掴み、翌06年から1軍に定着。堅実かつ万能な守備能力で翌06年からは主に守備固めや代走などのスーパーサブとして活躍し、06年の日本一、07年のリーグ連覇に貢献。12年の日本シリーズ第4戦では劇的なサヨナラ打を放った。
引退会見では「ファインプレーはしたことがないです。普通のゴロをさばいてきただけ。守備は10割を目指せるものなので」と自らの美学を改めて言葉にした。決して派手ではないが、チームにとっては欠かせない名バイプレイヤーだった。
■安藤優也(阪神)
1977年12月27日生まれ。大分県出身。大分雄城台高から法政大へと進学した後、トヨタ自動車で頭角を現して自由獲得枠で阪神に入団。プロ1年目の02年から1軍で先発して勝利を飾り、翌03年は中継ぎで51試合に登板して防御率1.62をマークしてリーグ優勝に貢献。04年にアテネ五輪に出場した後、05年には先発に復帰して11勝5敗、防御率3.39の成績で自身2度目のリーグ制覇を経験した。
開幕投手も務めた08年にはチームトップの13勝をマークした後、故障や不振を味わいながらも力強いストレートを武器に存在感を示し、中継ぎに再転向した13年から4年連続50試合以上に登板してブルペンを支えた。
今季は1軍登板がなく、引退を決断。会見では「肩の荷が下りた」と言いながらも、背番号と同じ16年間の現役生活を振り返って「ひと言では言えない」と涙ぐむ場面も。「強いタイガースを築いていって欲しい」と後輩たちにエールを送る。