
浦和レッズでプレーした元日本代表MFの鈴木啓太氏が、7月17日に引退試合を行った。鈴木氏は現役時代、味方やチームのために献身する黒子として評価を受けたが、他にも日本サッカー界において黒子として奮闘した者たちをここでは紹介していこう。
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日本サッカーを代表する黒子とは誰だろうか?
「水を運ぶ」
元日本代表監督のイビチャ・オシム氏はそういう表現で、黒子を表現している。それはボランチの特質のひとつだろうが、「チームを回す」のが黒子なのだろう。その点では、ポジションに関わらないとも言える。
「我を捨てられる」
それが黒子の条件だろう。周りの選手の良さを引き出し、足りない点をカバー。抜群のチームプレーヤーというのか。
明神智和(長野)、阿部勇樹(浦和)、長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)の三人は、日本サッカーが生んだ最高の黒子と言えるだろう。