本書では、このような事態になるまえに心掛けておきたい「温度差」だけでなく、“一生幸せなふたりでいるための”具体的なメソッドが指南されています。まさに、「目からうろこ」な湯原流の夫婦の秘訣をぜひお試しあれ
本書では、このような事態になるまえに心掛けておきたい「温度差」だけでなく、“一生幸せなふたりでいるための”具体的なメソッドが指南されています。まさに、「目からうろこ」な湯原流の夫婦の秘訣をぜひお試しあれ
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「あれ?カミさんといつ話したっけ?」「ん?今週旦那の顔みてないかも?」なんて思い当たる節、ありませんか? それってかなり危険です。気づいてないのは自分だけで、相手は着々と離婚の準備を進めている可能性も…!? 行政書士で、『一生幸せなふたりでいるための10のワーク マリッジノート』の著者である湯原玲奈さんに、夫婦がうまくいくコツについて話を聞きました。

*  *  *

 夫婦には大きく分けて3種類の関係があると思います。

 一つは「いい関係を保っている夫婦」。いわゆる仲が良い夫婦です。ふたつ目は「気持ちは離れているけど離婚はしない夫婦」。最後は「離婚まで秒読みの夫婦」。この3種類の夫婦には、どんな違いがあるのでしょうか。

「将来離婚しよう」と思って結婚する人はいないはず。にもかかわらず、3組に1組は離婚しているのが現実です。

 なぜ夫婦の気持ちはすれ違い、離れて行ってしまうのか?

 この「なぜ」がそもそもの間違いなのかもしれません。というのも、そもそも夫婦とは「すれ違い」、あっという間に「気持ちが離れる」可能性のある関係だからです。

 すれ違いのタネとなるのは「お金・時間・実家」という3つのカテゴリーです。ここで感じた不満や不平等感というモヤモヤをコミュニケーションで上手に解消できないと、お互いを前向きに理解しようという気になれません。このモヤモヤの正体は、ふたりの温度差。いわば「ふたりの間の空気間のずれ」です。このモヤモヤを「夫婦なんてそんなもんでしょ」と放置したままにしておくと、あっという間にふたりの温度差を広げ、いつしか一緒にいても居心地の悪い関係を作ってしまいます。

 では、温度差が開くと何が起こるのか。関係性のキーワードは「共通言語」と「期待」です。

 例えば子どもがらみの話題は、他人には共有しにくい夫婦の共通言語を沢山作ります。昔から「子はかすがい」という言葉があるように、子どもを介しての共通言語は夫婦を繋ぐ一つの方法でもあるわけです。ただし、それをコミュニケーションとして確立させるには、もう一つポイントがあります。単に出来事を報告する「事実の通知」としての会話のほかに、「その出来事に対してどう感じたか」という「感情のやり取り」が必要なのです。

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