「今作は、フライトドクター候補生だった山下や新垣が“一人前”となり、救急救命の最前線で活躍するという話。昔の自分たちと同じようにフライトドクターを目指す若者も登場し、彼らをどう指導するかという部分も見どころです。そして、その若者を演じるのがHey! Say! JUMPの有岡大貴(26)や、人気急上昇中の成田凌(23)などの新キャストたち。もちろん、彼らにスポットが当たることも多くなると思いますが、あまりにも新キャストをメインに据えてしまうと、昔のファンが離れてしまう可能性はあります」

 しかし、新キャストはさほど視聴率に関係しないと予想する声もある。前出の編集者は予測する。

「そもそも、医療ドラマはターゲットが幅広く、患者の命がかかったドキドキ感も味わえるので人気があるんです。16年の冬に放送されていた米倉涼子(41)主演ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の第4シリーズは平均視聴率20%を超えていますし、今年1月期のトップは木村拓哉(44)主演『A LIFE ~愛しき人~』(TBS系)で、これも医療ドラマでした。『コード・ブルー』も同じく医療ドラマで、かつキャストも豪華。さらに、7月期のドラマには今のところ、他に話題作がありません。そんな好条件が揃っているので、『月9』復権の起爆剤となる可能性は高いでしょう。逆に、これで視聴率が低迷したら『完全に月9は終わった』と言われても仕方ありませんが…」

 まさに、「月9」枠の命運を握っていると言っても過言ではない「コード・ブルー」。前作、前々作のように安定した視聴率を確保することができるか? 注目したいところだ。(ライター・丸山ひろし)

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