一方の投手陣は、先発陣の頭数が揃い、リリーフ陣もリーグ屈指の陣容を誇っている。WBCでも先発を任された昨年の最優秀防御率投手の石川歩と涌井秀章の二本柱に、先発再転向となった西野勇士、唐川侑己、スタンリッジ、大嶺祐太とハイレベルなローテ争いとなっている。この先発陣に加わってきそうなのが、ドラフト1位ルーキーの佐々木千隼だ。ドラフトでは、外れ1位では異例の5球団の競合となった大学卒の右腕は、新人王の筆頭候補に名前が挙がっている。キャンプでは投球フォームが固まらず、制球難で二軍落ちも危惧されたが、実戦に入ると徐々に実力を発揮し、オープン戦では3試合、9イニングを投げて防御率1.00と好投が続いている。12日のDeNA戦では、先発して5回1失点で勝利投手になり、開幕ローテ入りをアピールした。

 リリーフ陣は、抑えとなる益田直也を中心に、中継ぎ陣も藤岡貴裕、大谷智久、南昌輝、内竜也、松永昂大と、左右に実績のある投手が揃う。これに加えて、酒居知史と土肥星也のルーキー2人もオープン戦は積極的に起用されており、ブルペンはさらに厚みを増しそうだ。

 埼玉西武では監督として日本一も経験している伊東監督だが、千葉ロッテでの3度のCS出場は、いずれも3位でのものだった。オープン戦でのダントツの強さは本物なのか。2強の一角を崩して、地元でのCS開催、さらには05年以来となるリーグ優勝まで突き進めるのか。新外国人と大物ルーキーの動向に注目が集まる。

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