ピコ太郎氏。動画投稿サイトYoutubeでの『PPAP』の再生回数は12月中旬に1億回を突破している (C)朝日新聞社
ピコ太郎氏。動画投稿サイトYoutubeでの『PPAP』の再生回数は12月中旬に1億回を突破している (C)朝日新聞社
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 今年空前の大ヒットとなったピコ太郎氏の『PPAP』。その魅力は何をおいても一度聴いたら耳から離れなくなるキャッチーなメロディだが、一度目にしたらこれまた忘れられない彼の衣装も、その成功と無関係ではないだろう。

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「一体、こんな服どこに売っているのか」と疑問を抱く人もいるかもしれないが、実は普通に売っているのである(ただし、商品は現在完売)。店の名はネット通販ショップ「バースジャパン」。一部週刊誌の報道などにより「ピコ太郎氏が衣装を購入したサイト」と噂され、ツイッターなどで大いに話題になっているのだ。

 だが、より興味深いのが、話題の中心が「ピコ太郎氏御用達」ではなく、サイトのデザインにある点だ。

 例えば、ツイートまとめサイト「togetter」にはこんな感想が書き込まれている。

・マウスカーソル動かすとドス持って発砲し続けるヤーさんが追っかけてくるの怖い

・お気軽にお電話ください、って書いてるけど怖くてできるか

 ユーザーにこれほどのインパクトを与えるサイトとはどんなものなのか。アクセスしてみると、たしかにそこには衝撃的な世界が広がっていた。

●サイトを開いた瞬間に銃声が

「バキューン!」

 サイトを開いた途端、突如鳴り響く銃声。もちろん合成音であることはすぐにわかる音質なのだが、ここは昼下がりのオフィス。周囲の同僚から怪訝そうな視線を向けられて動揺が走る。だが、衝撃はこれで終わりではなかった。

 まず記者の目に飛び込んできたのは「悪党の店 BIRTHJAPAN バースジャパン」という巨大なロゴ。ロゴの背景にはサングラスをかけ、こちらを睨みつける強面の男性と大量にばらまかれた一万円札が描かれており、時折、雷が画面を横切る。そして、ページ上部から下部に向けて、血痕のアイコンが桜吹雪のように舞い落ちる。この時点で情報量が多すぎて思考停止に陥りそうになるのだが、サイトに仕込まれた怒涛のギミックはそんな猶予すら与えない。

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