12日から、ファイナルステージが始まる。今季の対戦成績は、日本ハムの15勝9敗1分け。特に、7月以降は10勝4敗と圧倒している。投手では初戦の先発が予想される大谷翔平がこのカード2勝0敗、防御率1.26と抜群の成績。高梨裕稔も3勝0敗、防御率1.86だ。さらに有原航平も4勝(3敗)を挙げており、投手力では防御率2.80の日本ハムが有利だ。ソフトバンクは、このカードで2勝以上を挙げている投手が和田毅(4勝1敗)だけ。しかも、その和田は左肘痛でファーストステージの登板を回避しているだけに、分が悪い。ただし、札幌ドームに限るとソフトバンクが5勝3敗1分けと勝ち越している。

 打撃では、大谷翔平の起用法が鍵を握りそうだ。今季のソフトバンク戦は、両チーム最多の9本塁打で打率も両チーム最高の.411。3打数以上対戦した投手に対しては、全員から安打を放っている。登板した試合、あるいは登板の次戦、打線に入るかどうかで、大きく破壊力が変わる。ソフトバンクは、ファーストステージで8打数無安打に終わった柳田が、どこまで復調するか。また、今季対戦打率が.455と大谷キラーの中村晃は、昨年のファイナルステージ(ロッテと対戦)で.429と打っており、注目だ。(文=日刊スポーツ・斎藤直樹)

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