その後もサーブで攻め、相手のサイドからの攻撃を2枚、3枚ブロックで確実にタッチを取ってラリーを展開、迫田、木村沙織が決めて10-5と日本が優勢に試合を進め、中盤を迎える。相手の攻撃を絞り切れず、ラリーに持ち込めなかったブラジル戦と比べ、木村が「相手の攻撃をディフェンスして、自分たちの攻撃につなげることができた」と振り返ったように、ブロック、レシーブで粘り強く拾う日本に対し、地元ブラジルの観衆も声援を送り、ホームゲームのような歓声の中、セッターの宮下も自らツーアタックを決めるなど、積極的に攻め、18-16とリードした。
しかしロシアもナタリア・ゴンチャロワ、タチアナ・コレシェワの世界屈指の高さとパワーを誇る2人のウィングスパイカーを軸にした攻撃で応戦。日本のブロックの上から、さらには打ち抜くほどの力強いスパイクで得点し1点差まで追い上げると、ウィングスパイカーのイアーナ・シチェルバンが日本のリベロ、佐藤あり紗と石井の間を絶妙に狙ったサーブでポイントを重ね、18-20と一気に逆転。終盤にも連続失点を喫した日本は20-24とリードを許し、ロシアのセットポイントを迎える。