狙い通り、サーブで崩し、ブレイクする最高の展開に持ち込んだ日本だが、対するブラジルもすぐにチームを立て直す。ガライ、ナタリアといった両サイドが、2枚ブロックがつく状況でも確実に決め、さらにここまで高い攻撃力を見せてきた日本の長岡をマークし、連続ブロックで13-17と逆に日本を突き放す。終盤にもサーブやブロックで得点を重ねたブラジルが18-25で制し、第1セットを先取された。
五輪に向け、練習を重ねて来たディグ(スパイクレシーブ)から流れをつかみたい日本だが、その上を行くブラジルのディフェンス力に阻まれる。第2セットもなかなかリズムに乗ることができず、追う展開が続く。第1セット中盤から長岡に代わって入った迫田さおりを攻撃の軸に据えるが、シェイラが前衛、後衛から仕掛ける攻撃を止め切れず、7-11とリードが広がる。スタメンの石井優希に代わり、このセットから鍋谷友理枝を投入して守備の安定を図るも、前後や人と人の間などを巧みに狙うブラジルのサーブにポイントを献上。第2セットも18-25でブラジルが連取した。