
「最後、腕もかけなくなる、脚も蹴れなくなるっていうくらいまで、はじめて出し切れたと思うので、本当に悔いはないです」
女子200mバタフライで2大会連続銅メダルを獲得した星奈津美は、レース直後のインタビューで涙を流しながらこう話した。
予選、準決勝は自分の思うような泳ぎができず、少し不安な立ち上がりだった。初日の100mで58秒03の自己ベストを更新し、スピードはついていることを証明していたが、それを200mのレースにうまくつなげられていない。そのもどかしさが、レース前後の表情に表れていた。
ところが、決勝レースに登場してきた星の表情に迷いがなくなっていた。
「決勝を迎えるまでに、たくさんの方からメッセージをもらって、あらためて自分のやるべきことは、決勝の舞台で自分の力を出し切ることだと思いました」