男子200m自由形で今大会2つ目の金メダルを狙った萩野公介(右)だったが、結果は7位に終わった。(写真:Getty Images)
男子200m自由形で今大会2つ目の金メダルを狙った萩野公介(右)だったが、結果は7位に終わった。(写真:Getty Images)
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 群雄割拠の男子200m自由形決勝に挑んだ、400m個人メドレー金メダリストの萩野公介。競泳個人が泳法の異なる種目で複数メダルを獲得すれば、日本人初の快挙となる。萩野本人も、準決勝終了後に「自分の得意なレースが出ると思います」と不敵な笑みを浮かべるほど、自信に満ちあふれていた。

 しかし、その自信は打ち砕かれた。

「最後まで脚をためて後半勝負と思っていた」

 2014年のアジア大会で、自由形中長距離で絶対的な強さを誇る孫楊(中国)を破って大金星を上げたレースの再現を狙っていた萩野。前半を同大会で出した日本記録と0秒06しか変わらない51秒87でターンする。150mも日本記録から遅れたとはいえ、その差はわずか0秒14。記録としては予定通りだったかもしれない。だが、ターンしてからの水中のバタフライキックで周囲との差を縮めることができない。溜めた力を爆発させるようにキックを打つが、最後まで思うように泳ぎが伸びず、1分45秒90の7位に終わった。

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