イベント会場から緊急搬送される熱中症患者(本文とは関係ありません)(c)朝日新聞社
イベント会場から緊急搬送される熱中症患者(本文とは関係ありません)(c)朝日新聞社
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 関東、東北でも梅雨明けとなり、いよいよ夏も本番となった。8月は各地で数多くのイベントが行われるが、熱中症などのトラブル、予想外の集客による混乱などが発生すると予測される。その先鞭となったのが先日、宮崎市で行われたイベントだ。

 同市で行われた食の屋外イベント「ふるまい!宮崎」(7月17日開催)で熱中症など体調不良を訴える人が続出した件を受けて、主催した実行委員会が7月24日、公式サイト上に謝罪文を公開。同時に来年度の開催を自粛すると発表した。近年は大規模イベントが増加しているが、運営サイドの不手際によって“炎上”する事態が続発している。

 同イベントは大人4500円(前売り3500円)の入場料で「九州の名産品100種類以上が全品食べ放題」という触れ込みだった。ところが、当日は運営サイドの予想を大きく上回る来場者が殺到。炎天下の中で1キロを超える入場待ちの大行列が発生し、途中で体調不良を訴える人が続出する事態となった。

 やっと入場できても会場の多くのグルメは早々に「品切れ続出」になり、人が多すぎて日陰で休むこともできない状況だった。さらにルールとして「飲食物の持ち込み禁止」だったために水分補給しようと飲料ブースに人が殺到し、そこでも長蛇の列が発生した。運営サイドは水を配布するなどの対応をしたが、救急搬送者6人を含む約50人が熱中症で倒れる事態に陥ってしまう。

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