マイアミ・マーリンズのイチロー外野手は現地26日、地元でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に1番センターで5試合ぶりに先発出場。5打数1安打、1盗塁でメジャー通算3000安打まで残り3本に迫った。試合はマーリンズが5対0で競り勝ち。
イチローは前回の先発出場時も対戦したフィリーズの先発右腕ジェラド・アイクホフ投手と再戦。第1打席はやや外寄りの甘い速球をジャストミートしたが、右中間深くへ飛んだ打球をライトのピーター・ボアジャス外野手がフェンスへの激突を恐れずキャッチするファインプレーに阻まれた。余談だが、ボアジャスはこのプレーで右肩をフェンスに強打して交代を余儀なくされている。それほどギリギリの打球だった。
3回の第2打席は外角のカーブを打ってセカンドゴロ、6回の第3打席も低めの速球にセカンドゴロに倒れたイチロー。しかし相手投手がリリーフ右腕アンドルー・ベイリーに代わって迎えた8回先頭での第4打席では、カウント1-1から高めのカーブをうまく流し打ち、レフト前へ運んでみせた。
さらにイチローは次打者の時に今季9個目、通算507個目の盗塁となる二盗に成功。主砲ジャンカルロ・スタントンのタイムリー二塁打で追加点となる2点目のホームを踏んだ。
マーリンズはこの回、イチローのヒットから打線がつながり打者一巡の猛攻。2死満塁で再び打席が回ってきたイチローだが、ここはフィリーズの3番手右腕セベリノ・ゴンザレスにレフトへのファウルフライに打ち取られ、マルチヒットはならなかった。