U-23日本代表がリオ五輪でメダル獲得に挑む。(写真:Getty Images)
U-23日本代表がリオ五輪でメダル獲得に挑む。(写真:Getty Images)
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 8月に開幕するリオ五輪で、前回惜しくも逃したメダル獲得に挑むサッカーU-23日本代表。本大会に出場できるメンバー18名をどう絞り込むのか。手倉森ジャパンを取材し続けてきた著名ライターに最終メンバー18名を予想してもらう。第2回はサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』 元編集長の川端暁彦氏だ。

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 リオ五輪代表男子サッカー日本代表メンバー18名を予想する。恐らく手倉森誠監督もまだ決め切れていないメンバーを現時点で占うのは無謀だが、状況を整理してみる意味はあるはずだ。

 まず触れておきたいのは、五輪のサッカー競技における「18名登録」という数字の特異性である。ワールドカップ、欧州選手権、アジアカップ、あるいは今年1月のリオ五輪アジア最終予選もそうだったが、国際大会で一般的な登録人数は23名である。これは11人が出場できるサッカーという競技において合理的な数字で、1ポジションについて1名のレギュラーと1名のサブを置いた22名に、代替の利かない特殊なポジションであるGKの「第3の選手」を置いて計23名という構成だ。これだと予想もしやすいのだが、五輪のサブはわずか7名。1ポジションに1名のサブを置けないわけで、予想の難易度も跳ね上がる。

 その上で「内訳」を予想すると、1人はまずGKで決まり。残る6人は2つのポジションを1つのセットと見なして埋めていく形になると思われる。つまり「左右のセンターバック」で1名、「左右のサイドバック」で1名、左右の「ボランチ」で1名、左右の「攻撃的MF」で1名、そして「FW」で1名という形で5枠が埋まる。「右(左)しかできない」というような選手は、サブには選べない。それを踏まえて具体的にメンバーを当てはめて予想すると、以下のようなラインナップになる。復帰途上の負傷者の扱いが難しいが、現時点で実戦復帰していない選手は基本的に外させてもらった。

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