幼児期に食べられなかった食品を80%の子が食べられるようになった年齢を調査。(出展/「嗜好の変化に関する研究」2013年から)

 玉ねぎは5.9歳、トマトは7.5歳、にんじんは7.6歳、長ネギは9.1歳、しいたけは10歳、酢の物は10.2歳、なすは10.2歳、ピーマン10.4歳、納豆10.8歳、梅干し12歳という結果が出ました。幼児期に食べられなかった食材も、10歳を過ぎてから食べられるものが増えることが明らかになりました。

■苦手な食品も嗜好の変化とともに食べられるように

 赤ちゃんの好き嫌いはママの心配の種。「健康に育ってほしいのに、大丈夫?」と考えているママも多いかもしれません。とくに赤ちゃんが嫌うのが、ピーマンやトマトなど「苦味」「酸味」のある食品。ベーっと吐き出されると「このままずっと食べられないのでは?」と心配になります。

「小さい頃に食べられなかった食品も、嗜好の変化とともにいずれ食べられるようになることがわかっています」と言うのは、嗜好や赤ちゃんの栄養について研究する帝京科学大学の上田玲子先生。「実際に食べられるようになった年齢を調べたところ、なすやピーマンは10歳、わさびにいたっては15歳。長い目で見てあげましょう」

 そもそも赤ちゃんは、初めて見る食べ物には恐怖感を覚えるもの。でも、ママや他の人が食べているのを見て、「おいしいよ」「安全だよ」と教えてもらうことで、徐々に食べられるようになると上田先生は言います。幼児期以降は、初めてのものでも次第に食べられるようになります。

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