ドジャースからメジャーデビューを果たす前田(写真:Getty Images)
ドジャースからメジャーデビューを果たす前田(写真:Getty Images)
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 前田健太のメジャー挑戦を語る上で大前提となるのは、ダルビッシュ有(レンジャーズ)や田中将大(ヤンキース)のようにエース級の活躍を求められているわけではないということだ。それは8年総額2500万ドル(約28億1000万円)と出来高ボーナスのみで、オプトアウトやトレード拒否の権利がないという前田に不利な契約が示している。当然、1年目の展望もエース級の働きができるか否かで語るわけにはいかない。球団が求めるローテーションの3番手ないし、4番手クラスの仕事ができるかどうかがものさしとなる。

 昨季のドジャースを振り返ると、先発3番手だったブレット・アンダーソンの成績は31試合に先発して10勝9敗、防御率3.69、180イニングだった。ひとまずはこれが合否ラインといっていいだろう。オープン戦での前田は5試合、19イニングを投げて防御率1.89(現地3月30日時点)と上々の滑り出し。開幕前ということで割り引いてもメジャーで通用する手ごたえはあった。順調にいけば2桁勝利に届く可能性は十分ある。

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