ただ最近では、会社を辞めたくても辞めさせてくれない“退職トラブル”が急増しているという。会社側が辞表を受け取ってくれなかったり、後任が決まるまでという約束で、後任が一向に決まらず辞められなかったり、なかには損害賠償を求める訴えを起こされたケースもあるのだとか。こうなってくると、理由がどうであれ円満退職は難しいだろう。すみやかに労働基準監督署や労働局の相談コーナー、労働組合、弁護士会などに相談することをおすすめする。
最も円満な退社理由としてよく選ばれるのは「キャリアアップ」だ。ほとんどの人が退職後も転職することを考えると、確かに上司も同僚も納得してくれる上に、転職先が決まっていれば引きとめようのない理由ともいえる。
逆に、結婚や引っ越し、家族の病気などをウソの理由にして窮地に陥った例も多い。特に結婚・引っ越しは、退職後に元の会社から離職票や源泉徴収票を送ってもらう際に、新しい住所を伝える必要がある。その時点でバレるか、ウソの上塗りをすることになり、最悪、円満退職の文字が遠のく場合も……。
全くのウソでなければいいが、完全にでっち上げる場合は、最後までウソをつき通せる自信がないウソはつかないに限るようだ。