法廷の野々村竜太郎被告(c)朝日新聞社
法廷の野々村竜太郎被告(c)朝日新聞社
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野々村被告を乗せたと思われる車を追う報道陣
野々村被告を乗せたと思われる車を追う報道陣
担当弁護士が乗った車を追う報道陣
担当弁護士が乗った車を追う報道陣

 やはり最初から勾留したほうがよかったのかもしれない――きょう1月26日。詐欺罪などに問われた元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の初公判が開かれた。

 昨年11月、被告本人が初公判を欠席する事態を受けて、神戸拘置所と思われる刑事施設に勾引され、ようやく被告本人が出廷した。

 疑惑発覚後の号泣記者会見、地方議員による政務活動費を巡る疑惑から、神戸地方裁判所には、朝8時から約1100人の傍聴希望者のほか、大勢の報道陣が詰めかけた。“野々村ショック”に揺れた神戸地裁の1日を現地からリポートする。

「本人、いません。乗ってません。勾留されたんだから――」

 こう語るのは野々村被告の主任弁護士、戸谷嘉秀弁護士だ。朝10時半に開廷、16時前に終わった公判後、取り囲まれた報道陣に車中から語気荒げる。

 公判後、野々村被告がその姿をみせると思っていた報道陣や傍聴人たちが肩透かしくった。この戸谷弁護士の言葉を受けて報道陣は、即座に、野々村被告が乗る車、収容されるであろう刑事施設を探し当てるべく取材に走った。

 この時、すでに神戸地裁は、3月25日まで2か月間、勾留することを決めていた。

「裁判を傍聴した記者、傍聴人ともに、野々村被告をみると、どうも責任能力が本当にあるのかどうか疑わしい節がある。勾留によって責任能力の有無について、再度、鑑定を行ったほうがいい」(週刊誌記者)

 午前中の公判では、「はい! 野々村竜太郎でございます」と大声ではきはきと話し、その後、みずから裁判長に断りを入れて前回の裁判を欠席したことをわびた。

「反省しているようにはみえました。でも心から反省しているかといえば、すこし疑問です。とはいっても誰かに言わされている、パフォーマンスというのでもなく……」(傍聴した20歳の女子大生)

 午前中は、「調査書に書いたことは事実」「何について書いたかは覚えていない」と曖昧な供述に終始したものの、興奮した雰囲気を感じさせなかったからだ。だが、午後の公判では、全世界に配信された“号泣記者会見”を思い起こさせる興奮した様子をみせる。

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