「ただし、レースでの話ではありません。カメラ越しに格好よく映るためだけならという話です。作中に出てくる“溝落とし”ならそのシーンだけ撮影できればいい。後は車が壊れても構わなければ……。ジャンプはカースタントをする人なら普通にします」
関西の峠道を走り込んでいる大阪府在住の現役の走り屋、リョウヘイさん(仮名・25)はこう豪語する。
「俺なら“イニD”のテクニックは余裕でできる。ただ車のことを考えてやらないだけだ」
カースタントマンというプロができるという以上、この若き走り屋の言葉もあながち嘘とは言い切れまい。ただし車のプロほど安全に注意を払った物言いをする。そこがプロとアマの違いといったところか……
ただし、危険な運転と走行は道路交通法に反するので、くれぐれもマネをしないように!
(フリーランス・ライター・秋山謙一郎)