金崎夢生(左)と柏木陽介(撮影・六川則夫)
金崎夢生(左)と柏木陽介(撮影・六川則夫)

 W杯アジア2次予選グループEの第5戦が11月12日にシンガポールのナショナルスタジアムで行われ、日本は金崎夢生の代表初ゴールなどで3-0とシンガポールに快勝した。勝ち点を13に伸ばして再びグループ1位に浮上した。

 6月16日のホーム初戦では、格下相手のシンガポールに幾度となく決定機を作りながら、まさかの“無得点ドロー”に終わった日本。ハリルホジッチ監督はこの試合前日に行われた公式会見でも、シンガポールへの「リベンジ」を強調していた。

 リベンジを果たすために必要な点について、岡崎慎司は「早い時間帯や大事な時間帯でのゴールだと思う。そこが前はなかったので、チームとして求めたい」と語っていたが、その言葉通り、日本は20分に金崎が貴重な先制ゴールを奪って“シンガポール戦の呪縛”を解き放った。

 この1点でリラックスした日本は26分に本田圭佑が追加点。後半はペースダウンしたものの、42分には吉田麻也がダメ押しの3点目を奪って試合を決めた。

 正直、この日のスタメンは意外だった。シンガポールより格下のカンボジアやアフガニスタン相手でも長谷部誠と山口蛍をダブルボランチで起用して“守備を優先”したハリルホジッチ監督。金崎夢生や柏木陽介ではなく、これまでレギュラーを務めた岡崎や山口、さらには香川真司といった“手堅い”スタメンを予想していた。

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