サッカー日本代表の守護神であるGK川島永嗣が、代表引退の“危機”に直面している。このままでは代表だけでなく、選手生命にもかかわるかもしれない。
昨シーズン限りでスタンダール・リエージュ(ベルギー)を退団し、その後は欧州で新天地を探し続けた。7月下旬にはイタリア・セリエB(2部リーグ)のノバーラの練習に参加したり、ハリルホジッチ監督の紹介でフランスのクラブの練習にも参加したりした。だが、新シーズンが始まっても新しい所属先は決まっていない。
9月に行われたW杯アジア2次予選に臨むメンバー発表の際、ハリルホジッチ監督は“ある決断”を下す。2010年の南アフリカW杯以来、日本のゴールマウスを守って来た川島の代表招集を見送ったのだ。
「リストに川島は入っていない。まだクラブを探せていないからだ。日本代表のスタメンなので、クラブがないのは不思議。彼の代わりはなかなかいないが、西川(周作)、東口(順昭)、六反(勇治)は国内でしっかりプレーし、チャンスをつかんで欲しい」(ハリルホジッチ監督)
GKというポジションは1つしかないため、レギュラー争いも非常に厳しい。さらに、他のポジションと違って、戦況に応じて出番が来るわけではない。正GKがケガでもしない限り、サブの選手は1シーズンを通じてベンチを温めることもある。
川島はすでに32歳。レギュラーを最低条件に新クラブを探している可能性が高いが、それも状況を難しくしている一因かもしれない。最近のブログでも次のように心境を語っている。