サポーターの声援に応えるハリルホジッチ監督(c)朝日新聞社 @@写禁
サポーターの声援に応えるハリルホジッチ監督(c)朝日新聞社 @@写禁
この記事の写真をすべて見る

 ハリルホジッチ新監督の初陣となったチュニジア戦は、3月27日に大分のスポーツ公園総合競技場で行われ、後半途中から出場した岡崎慎司(マインツ)と本田圭佑(ACミラン)の両エースの活躍で2-0と快勝した。チュニジアとは過去3戦して3勝全勝、さらに大分での無敗記録(3勝2分け)も合わせて更新した。

 正直、スタメン表を見た時にはビックリした。アギーレ前監督も初采配のウルグアイ戦で坂井達弥(鳥栖)、皆川佑介(広島)、武藤嘉紀(FC東京)の3人を代表にデビューさせた。しかし彼ら以外は川島永嗣(リエージュ)、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑人(インテル)、本田圭佑ら主力クラスを起用した。

 ところが、ハリルホジッチ監督は藤春廣輝(G大阪)、川又堅碁(名古屋)のニューフェースに加え、1試合の出場経験しかない永井謙佑(名古屋)やケガ明けの山口蛍(C大阪)、久しぶりの代表復帰となる槙野智章(浦和)らをスタメンで起用。主力クラスは吉田麻也と長谷部誠(フランクフルト)の2人しかいないと言っても過言ではないイレブンをピッチに送り出した。

 案の定、序盤はうまくパスが回らない。チュニジアが前線からプレスを掛けてきたせいもあるが、DF間でのパスが多く、なかなか相手ゴールに迫れない。やはり、遠藤保仁(G大阪)の不在は大きいと感じてしまう立ち上がりだった。

次のページ