
年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか。
人生いいこともあれば、悪いこともある。馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫。
元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間300回ものセミナー・講演を行う大谷由里子(51歳)さんがお送りする「ごきげんに生きるために大切な習慣」。
大人気イラストレーターの上大岡トメさんのコラボ4コマも同時連載中です!
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「居心地の良い場所」は、自分のモチベーションを上げてくれる。心のエネルギーを与えてくれる。
もし、あなたが車なら、「居心地の良い場所」は、ガソリンスタンド。オイル交換をしてくれたり、汚れを洗ってくれたり、エネルギーをくれたりする場所。
ただし、町のガソリンスタンドとの違いは、人は、自分のためのガソリンスタンドを自分で作らなければならないこと。
人によって、ガソリンの種類も違う。それどころか、自分に合ったガソリンがなかなか分からないこともある。
そして、ガソリンそのものが変化するときもある。
たとえば結婚。
恋愛中は、2人でいる時が最高に「居心地の良い場所」であったはずなのに、結婚して、時間が経つとともに、意見が違ってきて「居心地の良くない場所」になることがある。
わたしの場合、まさにそうだった。
恋愛中は、専業主婦を希望した彼に対して、専業主婦で彼の帰りを待つことが「居心地の良い場所」だと思い込んでいた。
「あなたの帰りを待つね」などと言っておきながら、1年も経つと、専業主婦が「居心地の良い場所」どころか、苦痛になった。
そして、企画会社を起業。いつのまにか、職場が自分にとって、「居心地の良い場所」になった。
それどころか、結婚生活に終止符まで打ってしまった。その時は、
「仕事さえあったら、他はそんなに求めない」
そう思っていた。