お正月の定番料理である「おせち」。最近では、お取り寄せしたり、出来合いのもので済ませたりする家も多いようだが、昔は各家庭で手作りすることが一般的だった。家庭や地方によって味付けや入っているものが違っていて、まさにソウルフードと呼ぶにふさわしい料理といえる。
そんなおせち料理について株式会社クロス・マーケティングは、全国47都道府県に在住する20歳~69歳の男女を対象に調査を実施、お正月におせちを食べる人の81%がお取り寄せを利用していることがわかった。
おせちを取り寄せる理由としては、「手作りする手間を減らす、もしくは無くしたいから」が62%でトップ。次いで「お正月なので贅沢な気分を味わいたいから」が32%という結果に。
お取り寄せおせちや、料理屋に注文するおせちのバリエーションも広がりを見せている。中華風おせちや洋風おせちなど、すっかり定着した和食以外のおせちだけでなく、本物のおせちそっくりに和菓子で作り上げた「創作おせち和菓子」や、なかには肉好き必見の「肉おせち」なるものまで登場しているようだ。ちなみに「肉おせち」はいわゆる肉の詰め合わせで、お正月に家族ですき焼きや焼肉を楽しめるよう、お得なセットになっている。
他にも、国産食材にこだわったり、アレルギー食材を使わなかったりといった健康志向のおせちや、今年一大ブームを巻き起こした「アナと雪の女王」や、根強い人気のキティちゃんやミッキーマウスなどの「キャラクターおせち」、お重が蒸籠(せいろ)になっていて、蒸すことで温かい状態で食べることのできる「温かいおせち」なんていうのもあるらしい。
変わり種おせちは今後も色々な展開が期待されるが、やはりソウルフードというからにはオススメなのが「ご当地おせち」だ。東日本大震災後に「東北復興支援おせち」として広まったご当地おせち。最近ではすっかり定番化し、各地域のご当地おせちを楽しむことができる。故郷の味を楽しむもよし、気になる地方の料理を試してみるのもよし、自分だけの定番を見つけてみてはいかがだろうか?