オレンジ色=平均よりQOMポイントが高い
<br />水色=平均よりQOMポイントが低い
<br />(2013年12月16日株式会社パートナーエージェントのリリースより抜粋)
オレンジ色=平均よりQOMポイントが高い
水色=平均よりQOMポイントが低い
(2013年12月16日株式会社パートナーエージェントのリリースより抜粋)
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 夫婦円満のために、相手の携帯の内容チェックなんてもってのほか……という考え方は覆されるかもしれない。

 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)ならぬQOM(クオリティ・オブ・マリッジ)という、結婚の幸福度を示す指数を婚活支援サービスのパートナーエージェント(東京都品川区)が博報堂研究開発局の全面協力のもと開発した。先月実施された調査の結果をみると、「幸福度が高い夫婦の条件」が見えてくる。

 このQOMとは、20歳~69歳までの夫婦3600人の定量調査を元に、結婚生活の幸福度と相関関係が高い要素を選んでいくことで、幸福度を測定できるように開発されたもの。「ちゃんとプロポーズの言葉はあったか」「夫婦で直近の記念日をお祝いしたか」「毎日結婚指輪をつけているか」「パートナーの写真を持ち歩いているか」などの全80問の設問に回答し、1000点満点で算出する仕組みだ。

 調査結果を見ると、夫婦水入らずの外食が増えるほどQOMが高いという結果が明らかになった。特に頻度は大きく関係しているらしく、2人きりでの外食が半年に1回でQOMが486点なのに対し、週1回になると578点となり、その差は歴然。

 また間近に迫ったクリスマスに関しても、やはり一緒に過ごした方が、一緒に過ごさないよりも1.4倍QOMが高いという結果に。ちなみにプレゼントに関しては、もらうよりも贈った側の方が高QOMという結果が出ている。「プレゼントをしてあげたい」と思っている人の方が、より幸福を実感できているようだ。

 と、ここまではある程度納得の調査結果なのだが、意外なのは携帯電話に関するデータだ。夫婦円満を保つためには「夫の携帯チェックは絶対にNG」などと言われたりもするが、QOMでは意外な結果に。自分の携帯やパソコンの中身を黙って覗かれた経験は思いの外マイナスには作用しないようだ。(調査結果表参照)

 とはいうものの、男女でその傾向は微妙に異なる。男性は自分のコミュニケーションの内容を「見る」「見られる」両方でQOMがアップするのに対し、女性は「見る」ことでアップしても「見られる」ことではダウン。「見たいけど、見られたくはない」。なんとも身勝手な心理だが、この微妙な女心を理解することが、夫婦円満につながるのだろうか。

 またお互いのことにどこまで干渉、口出しして良いかというのも、夫婦関係では重要だ。これについては、男性は妻から「服装・身なり」に口出しされると幸福度が下がる一方、女性は夫から「服装・身なり」を口出しされている方が幸福という結果に。女性は男性のファッションセンスにはあまり口出ししない方がいいようだ。またお互い口出ししない方がいいのは、家事について。口を出す方も出された方もQOMは軒並みダウンしている。確かに、掃除の最中などに口出しされるとイラッとくるもの。年末の大掃除なども、お互いのために黙っているのが得策のようだ。

 一方で、お互い口出しする夫婦は、幸福度がアップするという結果になったのが「性生活」について。夫婦円満のナイトライフのためには、性生活についてもコミュニケーションが必要ということがはっきりと判明した。

ちなみに、この調査では相性の良い夫婦の「最強のカップリング」も明らかにしている。「S(サディズム)とM(マゾヒズム)」、「理系と文系」、「オタクと非オタク」のそれぞれの組み合わせでQOMを比較してみたところ、「オタク同士」の組み合わせが最も高いQOMを記録。やはり共通の趣味があることは強い。

 またS同士の組み合わせはQOMが低く、S男性とM女性の組み合わせは男女いずれからみてもQOMが高い結果に。「文系×理系」の組み合わせでは、どのパターンにもあまり差異が生まれなかったものの、男性から見た場合に限り「理系男性×理系女性」の組み合わせの相性が良かったという。

 このQOM、サイトで誰でも診断することができる。自分たちの幸福度が数値化されるのは怖い気もするが、気になる人は試してみてもいいかもしれない。

【関連リンク】
結婚の幸福度指数 Quality of Marriage
http://www.qom.jp/